カテーテルアブレーションの合併症
カテーテルアブレーション後に心膜炎を来した方をみたので、カテ―テルアブレーションの合併症について調べてみました。
主要な合併症は疾患によっても異なるようです。焼き切る部位によって合併症の起こりやすさが異なるのは了解可能です。
・上室性頻脈への手技で0.8%
・特発性心室性頻脈への手技で3.4%
・心房細動への手技で5.2%
・器質性心疾患に続発した心室頻拍への手技で6.0%
こうしてみると、心房細動は意外と高いようです。
全体では
・死亡:0.1%
・心タンポナーデ:0.7%
・心嚢水貯留:0.5%
・全身性塞栓:0.1%
・後腹膜出血:0.3%
・鼠径部血腫:0.5%
・偽性動脈瘤:0.4%
・動静脈瘻:0.1%
・深部静脈血栓症:0.1%
・誤嚥性肺炎:0.2%
・肺水腫:0.1%
・心臓伝導障害:0.1%
・非尿生殖器の外傷:0.1%
となっています。
別の文献ではカテーテルアブレーションを施行した人の1割が発熱を来し、その原因として心膜炎は3-4%と記載している文献もあるので、決して多い合併症ではなさそうです。
カテーテルアブレーションの合併症はよく知らなかったので、勉強になりました。
【https://www.heartrhythmjournal.com/article/S1547-5271(11)00604-7/pdf】
【https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/44/SUPPL.2/44_S2_142/_pdf/-char/ja】